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【注目のトピックス】 「国民が知らない会計検査院の天下り」


2015年4月13日、会計検査院の天下り問題について質疑を行いました。
この問題を取り上げるのは、昨年5月の質疑(決算委員会)に続き、2回目となります。

質疑では、政府が公表した平成26年度の再就職者(10名)について、ひとりひとり会計検査院に再就職の経緯を確認しました。
「この方は最終官職が⚪︎⚪︎で▲年▲月▲日に株式会社◻︎◻︎に再就職し、ポストは××ですが、これは天下りですか?経緯を把握されていますか?」といった具合に。昨年とまったく同じやり方です。
答弁に立つ河戸会計検査院長は、やはりまったく同じ答弁(「OBは自分で行き先を見つけて再就職するので、その経緯については把握していない」)を聞かれる度に繰り返します。このやり取りを5、6回繰り返していると、委員席からは会計検査院の説明に怪訝な声が上がり始めます。

さて。今年は新たな事実が浮かび上がりました。
質問を準備中、資料に目を通しているとある部分に「あれっ?」と目が留まったのです。
それは「再就職先」の欄。複数の人の再就職先欄に、同じ社名や法人名が並んでいるのです。
これはどういうこと?

例えば以下をご覧ください。

株式会社 シーアイシーへの再就職
平成22年6月1日 1名 顧問
平成26年5月1日 1名 担当部長

学校法人 愛国学園への再就職

平成21年11月1日 1名 庶務課長
平成22年6月21日 1名 庶務課長
平成23年4月1日 1名 保育専門学校事務長

会計検査院の説明によると、退職する職員はあくまでも独力で再就職活動を行い、間違っても会計検査院の力など借りずに再就職するとされています。
ハローワークに通い、自分の職務経験などに見合う企業法人を探し、履歴書を送り、面接を受け、採用に至る、と検査院は言うわけです。
でもその結果、同じ法人に毎年、あるいは一定の隔年毎に、OBが採用されるという偶然があるのでしょうか?

つまり、今回の質疑で明らかになったのは、特定の企業や法人などに、会計検査院OBの「天下り指定ポスト」があるのではないか、という疑惑です。

これだけ状況証拠が揃っていると、尋ねないわけにはいきません。
そこで「天下りポストがあるのですか?」と2回に渡って質したところ、
河戸会計検査院長はいずれも「再就職の経緯については本院では承知していません」と答えました。
また会計検査院の3人の検査院の一人である柳検査官は「天下りのようなことの中での問題というものは私は存在していないふうに確信しています」と断言しました。

お二人の答弁は真実なのでしょうか。
皆さんはどう思われますか?

問題は、もし「天下り指定ポスト」があるなら
それを斡旋するのは誰なのか?ということです。
企業には所管する省庁があり、学校にも所管する役所があります。
斡旋するのはそれら省庁でしょう。

その結果何が起きるのでしょうか。
以下、イメージしてみました。

会計検査院OBが退職する→再就職先を探さねばならない→省庁が所管先を斡旋する→会計検査院・OBは「これでもう2、3年働ける、ありがたい」と思う→お世話になったら御礼をする(?)

会計検査院による検査には、絶大な権限があります。
例えば憲法と会計検査院法の規定。

日本国憲法 第90条
国の収入支出の決算は、すべて毎年会計検査院がこれを検査し、内閣は、次の年度に、その検査報告とともに、これを国会に提出しなければならない。

会計検査院法 第20条
会計検査院は、常時会計検査を行い、会計経理を監督し、その適正を期し、且つ、是正を図る。
会計検査院は、正確性、合規性、経済性、効率性及び有効性の観点その他会計検査上必要な観点から検査を行うものとする。

つまりこういうことです。
公金の使途が公正かどうかチェックし、違反があれば指摘する。
そして「この団体にこんな違反があったので、総額⚪︎⚪︎億円を国庫に返納するよう是正勧告しました」などと内閣に報告する。国会はその報告を受けて審議する。
会計検査院の指摘を受けた団体、省庁は従わなければならない。
この検査=チェックにより、税金の使途は公正性が保たれています。

国の組織を検査する、チェックする。
ナアナアやもたれ合いがあったらできません。
つまり高い独立性(「私らは貴方たちの世話にはならないよ」)と、倫理観(「不正があればビシビシ指摘するよ」)が求められます。
それが記されているのが以下の部分です。

会計検査院法 第1条
会計検査院は、内閣に対し独立の地位を有する。

いまの会計検査院は内閣(=省庁)から便宜など計ってもらっていませんか?
再就職の斡旋など間違っても受けていませんね?
国民が納めた税金の使途を、何のしがらみもなく、厳しくチェックしていますよね?

私が委員会で質しているのは、そういうことです。
とても単調な質問です。でも、質問を始めた昨年から今年にかけて、再就職状況に変化が見られます
(その詳細は追って報告します)。

この質疑、任期中は毎年続けようと思います。

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