参議院議員 風間直樹 公式ホームページ

国会質問レポート

Report

2019.3.20 財政金融委員会 内閣総理大臣に対する質疑


【You Tube リンク】

https://www.youtube.com/watch?v=JbtxNQA2_8c

 

【議事録】

○総理、今日はよろしくお願いします。
最初に、日銀の物価上昇率目標について総理にお尋ねをしたいと思います。
去る三月十五日ですが、麻生大臣が閣議後の記者会見でこうおっしゃっています。物価上昇率目標である二%にこだわり過ぎるとおかしくなるということを考えないといけないと。で、これに先立つ十二日の当委員会で大臣答弁されまして、日銀の金融政策運営については少し考え方を柔軟にやってもおかしくないのではないかと、こう述べていらっしゃいます。
この麻生大臣の二%にこだわり過ぎるとおかしくなるという認識については、総理も同じ認識というふうに考えてよろしいでしょうか。

○内閣総理大臣(安倍晋三君) 麻生副総理の御発言については麻生副総理に聞いていただきたいと思うのでありますが、政府としては、引き続き、日本銀行が経済、物価、金融情勢を踏まえつつ、二%の物価安定目標の実現に向けて努力されることを期待をしております。

○風間直樹君 実は、私も麻生大臣のこれまでの御発言をずうっと追っているんですが、麻生ファンの一人としてですね、ちょっと総理の御認識と麻生大臣の御認識の間に違いがあるのかなという印象を持っています。
というのは、例えば昨年の九月十八日なんですが、これも麻生大臣、閣議後の会見で、二%に責任感を感じて不必要なことをやるのはやめたらいいというのは政府と日銀の両方で一致していたと述べていらっしゃいます。
政府と日銀の両方ということは、これ麻生大臣だけでなくて、安倍総理麾下の日本政府と日銀の両方で一致していたという御発言だと理解するんですけれども、総理、この点はいかがでしょうか。

○内閣総理大臣(安倍晋三君) 麻生総理と私、全く考え方は同じでございますが、日本銀行と我々、この協定を交わしているわけでございますから、二%の物価安定目標というのはこれは共有している、物価安定目標の実現に向けて、手段においては日本銀行に委ねているわけでございますし、この手段については、私も麻生副総理も黒田総裁の手腕を信頼をしているわけでございます。
しかし、今現在二%に達していないではないかということでございますが、我々政府といたしましては、確かに二%の物価安定目標には達してはいませんが、この物価安定目標を追求することによって、例えば雇用に、金融政策が雇用に働きかけた結果、正規の有効求人倍率が初めて一倍を超え、四十七全ての都道府県で有効求人倍率一倍を超えているという、まさに雇用において、実体経済において大きな成果を出してきている中において、我々は現在の日銀の金融政策について了としているところでございまして、そういう考え方について麻生副総理が麻生さんの考え方と言葉で述べられたんだろうと、このように思います。

○風間直樹君 配付資料にいわゆるアコードを今日は用意しました。平成二十五年一月二十二日付けの内閣府、財務省、日本銀行の資料、政府・日本銀行の共同声明であります。この二番目、線を引っ張りましたが、「この認識に立って、日本銀行は、物価安定の目標を消費者物価の前年比上昇率で二%とする。」と。
総理、この点については、今の御答弁を踏まえると、引き続き総理としてあるいは政府として強力に日銀をサポートすると、こういう理解でよろしいですか。

○内閣総理大臣(安倍晋三君) この資料が政府と日本銀行の共同声明でございますが、まさにこの中で、共同声明にある目標等々に向けて今後とも日本銀行が努力をしていかれますことを期待しているところでございます。

○風間直樹君 そうすると、この共同声明を現時点で修正する必要はないというお考えでよろしいわけですね。

○内閣総理大臣(安倍晋三君) 今後、この二%の物価安定目標に向かって、日本銀行で適切な政策手段を取り、努力を続けていかれますことを期待しております。
繰り返しになりますが、この二%の物価安定目標に向かって金融政策を展開することによって、重要な雇用等において完全雇用と言える状況をつくり出しているということについて我々は評価をしているということでもございます。

○風間直樹君 麻生大臣に伺いますが、今の総理の御答弁を踏まえて、大臣、十二日の当委員会での御発言、あるいは十五日の閣議後の御発言、修正される必要があれば修正していただければと思います。

○国務大臣(麻生太郎君) 全くありません。

○風間直樹君 そうすると、どうも総理と副総理との間で認識の違いがあるんじゃないのかなと。
深読みすれば、これ、麻生大臣の昨年九月の発言では、二%に責任感を感じて不必要なことをやるのはやめたらいいというのが政府と日銀の両方で一致していたと。当然、財務大臣という立場ですから、先ほどいらした黒田総裁とも様々な場面で膝を交えて話を、協議をされていると思います。そういう中でこの昨年九月の閣議後の発言になったんだと思うんですけれども、安倍総理は二%の物価上昇目標達成に向けて日銀を引き続きサポートすると、一方で麻生大臣は、御発言をそのまま引用すれば、二%にこだわり過ぎるとおかしくなる、少し考え方を柔軟にやってもおかしくない、政府と日銀の間では二%はまず無理だということを互いに認識していた。どうも違うんじゃないですかね。

○国務大臣(麻生太郎君) 最後のところは本当にそれ私のせりふですか、最後、二%の話は、違っているという。
重ねて申し上げますけど、これサインをして、共同声明に、今アコードと言われましたが、アコードという言葉は使ってありませんわね、まず。アコードと言われたけど、使っていないでしょう。今、アコードと言われた。アコード、使っていないはずですからね。共同声明になりましたでしょう。間違えないでください、そこのところは。これはホンダ自動車の販売やっているんじゃないんだ、俺たちはと言って断りましたから、このアコードという話は。だから、今急にアコードなんて言われたから、あれっと思ったんですけれども、いつの資料かなと思って見て、伺っていたんですけれども。
少なくとも、この話をさせていただいたときには総裁は白川さんだったと記憶をします。そして、私どもは、黒田さんにはそれを引き継がれた形という形になっているので、黒田さんとサインしたわけではありませんからね、そこのところもしっかり認識をきちんとしておいていただかぬといかぬところだと思いますが。
その上で、黒田さんに引き継がれたときには石油価格が急に百数十ドルからいきなり三十ドルぐらいまで下がったときでもありましたので、私どもとしては、こういったような状況が大きく変化しておりますので、この二%というのは極めて難しい状況になってきていると思っておりますという話はもう何回となく二人でしたことがあります。
その上で、今、先ほど総理からの発言がありましたように、少なくとも、この二%という目標を掲げ続けていることによっていろいろな波及効果がある。先ほどの雇用の話も出ておりましたけど、その他いろんな意味で波及効果があるということも事実であろうと思いますので、こういったものを目標として掲げているということだと思っておりますが、それが、仮に二%が一・九九までになって、じゃ、二%じゃないからといって〇・〇一を、それにこだわる必要があるのか等々については柔軟な考え方を持っていいということを申し上げているんであって、総理との間に特にそごがあるというような感じは全くしておりません。

○風間直樹君 いや、どうも分からないんですよね。
大臣、この三月十五日のこれ会見のコメントでいらっしゃいますけれども、二%にこだわっているのは新聞記者と日銀、そういったことに詳しい人だけと。たしか十二日のこの委員会でもそういった趣旨の御発言をされたと記憶をしています。
ところが、この政府と日銀の共同声明では、これ政府と日銀の共同声明として二%の前年比上昇率を目指すということを書いてあるわけですよね。決して新聞記者と日銀だけがこだわっているんじゃなくて、政府もこだわっていると私は捉えています。ところが、ああ、総理、何か御答弁。

○内閣総理大臣(安倍晋三君) これはつまり、日本銀行と政府の共同声明でございますが、この中で二%という物価上昇率の目標を掲げております。
この二%というのは目標であると同時に手段でもあるわけでありまして、私たちが求めているのは実体経済を良くしていく。特にやはり、これは世界の多くの中央銀行もそうなんですけど、雇用なんですね。この金融政策でもって雇用に働きかけていくという中においてデフレから脱却をし、そして雇用が良くなっていく、仕事が増えていくという状況をつくっていく上においてはこの二%の物価安定目標が必要ですねと、こういうことであります。
これ、手段として二%の物価安定目標を置く中において、二%には達していませんが、それがつくり出す、雇用状況はつくり出しているわけでございます。
一方、CPIにおいては、今、麻生副総理が説明をされたように、石油価格が下落をしたこと等もあり、我々はそこは理解をしますよと、そして、本来我々が進めて、本来の目標である実体経済においては十分効果を発揮している中においては、今の段階で二%に到達をしていないということについて政府としては理解をしているということでございます。
それを副総理も、そういう状況なんだから、今すぐに二%をやるために何か、そのためだけに何か政策を取る必要、手段を取る必要はないという、そういう意味で言われたんだろうなと、こう理解をしております。

○風間直樹君 総理と副総理の間にある言葉の差を私なりに理解しますと、安倍総理、今おっしゃったように、二%の物価上昇率目標というのはこれからも追求するんだと。ただ、その中で、情勢の変化とか様々な、達成されたものもあるし、状況が変わってきているので、現状、そういう部分はそういう部分としてしっかり見ながらも、引き続き二%は追求していくということに変わりはないという御答弁と理解しました。
麻生大臣は、二%にこだわり過ぎるとおかしくなると。そこの違いを、これ責めているわけじゃなくて、マーケットに疑心暗鬼を与えるといけませんので、今ちょっとお二人で相談されて統一見解を出していただきたいと思います。

○国務大臣(麻生太郎君) 先ほど総理の申し上げていることに変わりはないと、二人の間にそごはないと先ほど御答弁申し上げたんで、そのとおりなんであって、今更、殊更それを取り立てて言われようと探しておられるように感じますけれども、そんなつもりは全くありませんので。
私どもは、二%というのは、最初、五年前、それから黒田さんと四年前に、急激に石油の値段が下がったときにも、これは将来、二%ということになりましたときにはこれはなかなか難しいですよと。当時は二年という約束でしたから、なかなかそんな簡単にいかないんじゃないのかと思いますのでと。ただ、目標としてこれを掲げていただくということに関しましては、両方にそごはありませんし、総理との間にもそごはありませんし、マーケットが間違って取ることもないと存じます。

○風間直樹君 引き続きこの委員会で質疑させていただきます。
ありがとうございました。

  • 最近の投稿

  • カテゴリー

  • アーカイブ