【参議院行政監視委員会において「そもそも行政監視とは何か」原点に立ち返った議論をすべきである】
- 2019年03月24日
- 新憲法研究会
現代の行政監視とは?
行政監視委員会専門員 小渕亮
「法令違反を監視するだけではなく、違反はないが有効性を欠いている、機能不全になっている、あるいは厳格な運用がかえって非効率を生んでいるといった現象にも、目を向けるべきだろう。そのための方策の一つとして「行政評価・監視」や「政策の評価」の活用が考えられる。これらは行政内部のものであるが、その内容は議会にとって有用であり、また、議会による活用によってこれら自体もさらに良質化していくだろう。」
とあります。
行政とは法律の執行のことであり、したがって行政監視とは法律の執行を監視することです。
「政府と官僚機構が主権者国民に対して法律を誠実に執行しているかどうか」、常時監視するのが国会の役割です。
いわゆる政策評価法についても同様であり、同法が「主権者国民に対して誠実に執行されているかどうか」監視するのが国会の仕事になります。
●行政機関が行う政策の評価に関する法律
(政策評価の在り方)
第三条 行政機関は、その所掌に係る政策について、適時に、その政策効果(当該政策に基づき実施し、又は実施しようとしている行政上の一連の行為が国民生活及び社会経済に及ぼし、又は及ぼすことが見込まれる影響をいう。以下同じ。)を把握し、これを基礎として、必要性、効率性又は有効性の観点その他当該政策の特性に応じて必要な観点から、自ら評価するとともに、その評価の結果を当該政策に適切に反映させなければならない。
政策評価そのもの(政策評価法の執行)は各府省の仕事であり、国会が政策評価そのものを行うわけではありません。
国会の仕事は、あくまでも行政監視(法執行の監視)です。
この点を誤解のないようにしなければ、正しい行政監視はできません。
今日、総務省行政評価局が機能不全となっている中、特に参議院行政監視委員会において「そもそも行政監視とは何か」原点に立ち返った議論をすべきと考えます。
以下もご覧ください。
【総務省行政評価局が機能不全であることが、統計委員会により確認された】
2019年03月20日 新憲法研究会
「そもそも行政監視とは何か」という基本の議論から始めるのが良い
2018年07月19日 新憲法研究会