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久しぶりにソウルを訪問

2011年10月9日 (日) 20:02

民主党「戦略的日韓関係を築く議員の会」による訪韓で、今日ソウルに到着した。

滞在中、韓国政府要人、国会議員、文化人等と会談し、また11日から開催される”World Knowledge Forum” にパネリストとして出席する。

http://www.wkforum.org/WKF/2011/eng/e_sub01_topic.php?mc=1&smc=12


そもそも今回の訪韓は8月に予定していたものが民主党代表選挙で延期、この時期となったもの。ちょうど同時期に玄葉外相、野田総理も訪韓することから、マスコミ的には次のような報道になる。



前原氏 日韓EPA意見交換へ

NHK 10月9日 18時12分

民主党の前原政策調査会長は、韓国のキム・ソンファン外交通商相らと、中断している日韓両国のEPA=経済連携協定の締結交渉などについて意見を交わすため、9日、ソウルに向けて出発しました。

民主党の前原政策調査会長は、民主党内の議員連盟の会長として、3日間の日程で韓国を訪問するため、9日夕方、関西国際空港からソウルに向かいました。韓国に滞在中、前原氏は、キム・ソンファン外交通商相や、北朝鮮との関係を統括するリュ・ウイク統一相らと会談することにしていて、一連の会談で、7年前から中断している日韓両国のEPA=経済連携協定の締結交渉や、北朝鮮の核開発問題や拉致問題などを巡って、意見を交わしたいとしています。政府・与党では、先週、玄葉外務大臣も韓国を訪問しており、前原氏は、北東アジア地域の安定や経済発展に向けて、韓国との緊密な関係の構築を目指す野田政権を党の側からも支援しようというねらいもあるものとみられます。



議員連盟では何度か訪韓しているが、韓国要人と落ち着いて、率直にお互いの考えと立場を述べ、理解を深められる貴重な機会だ。特に10日は面談が多く、かなりタイトなスケジュール。大臣などとは違い、具体的な政策テーマを語るという形ではないが、今回も有意義な意見交換ができるだろう。滞在中もし時間があれば、大好きなサムゲタンの老舗にも足を伸ばしてみたい。


原子力の安全規制 組織をどうすべきか

2011年10月2日 (日) 20:00

今回の質疑で細野大臣と集中的に議論したのが、原子力の安全規制組織をどうするか、だ。

原発事故後、原子力安全委員会のイニシアチブは惨々たる有様。原子力の安全規制を担うこの組織をどうにかしなければならないと感じるのは私だけではない。

 

政府は8月、「原子力安全規制に関する組織等の改革の基本方針」を閣議決定している。そこで「規制と利用の分離の観点から、原子力安全・保安院の原子力安全規制部門を経済産業省から分離し、原子力安全委員会の機能をも統合して、環境省にその外局として、原子力安全庁(仮称)を設置する。」とした。

 

でもこの案は、原子力の安全確保の徹底という観点から見て的を得ていないと思う。 理由は次の通りだ。

  

 1)「庁」ではパワー不足

原子力の安全規制には、担当機関の強い独立性が不可欠。原子力安全庁になった場合、国家行政組織法上「庁」は省の「外局」(第3条第3項)なので、現行の原子力安全委員会より明らかに格下、だから強い独立性は付与できない。

   

 2)法律で位置づけることの意味、政令で位置づけることの意味

原子力安全委員会 「原子力安全審議会」とすると、現在安全委がもつ「安全確保に関する事項について企画し、審議し、決定する」という強力な権限がなくなってしまう。いまの安全委が組織として(本来なら)強いのは、原子力基本法4条に安全委がはっきりと位置づけられているから。これが審議会となると「審議会令」で規定されてしまう。これは法律でなく政令レベル。こうなると安全委そのものは組織として圧倒的に弱くなる。

   

 3)原子力の安全確保は「民主的に、公開で」が大事

「庁」になれば国会同意人事ができなくなり、国民主権に基づく国会の統制から外れる恐れがでる。原子力基本法に「原子力行政の民主的な運営を図るため(中略)原子力安全委員会を設置する」(第4条)とあるように、原子力の安全規制は「民主的に、公開で行う」ことが原則。(現に今、事故が起き、汚染され、国民が強い不安を覚えているが、そうした声が原子力行政に充分反映されていない。これは原子力安全委員会が国民の声を反映し、動いていないから。)

 

こう考えると、新組織は法制上強い位置付けとし、科学者が政治家と行政機関にしっかり助言・勧告できる権限を確保し、国会が組織の人事をチェックする必要がある。

 

私は今回、安全委に委員長はじめ人を得ていないことが、事故対応の遅れにつながっていると考えている。「人を入れ替えれば全然違うのに」と思う。一方、細野大臣は、日本の風土には安全委のような行政委員会は合わず、「庁」や「省」といった行政機関でなければ危機時に対応できないと考えているようだ。

 

でも原子力安全庁案には穴が多い。長官に政治家を充てて危機の時にグリップを効かせ、国会の統制の下に置くと言っても、庁に入る役人は皆、経産省、内閣府等の原子力担当部署から来る。入っては元の役所に戻り、戻っては原子力安全庁に入る、という従来の役所ローテーション人事だと、今の保安院同様、安全規制組織として機能しないのでは?

 

ではどうすべきなのか。近々、私案をまとめ、示したいと思う。


原子力安全委員会という不条理  ー予算委員会質疑を終えてー

2011年10月1日 (土) 21:35

除染、食品汚染、避難など、今回の事故で国民・自治体・政府が対応に追われる課題は山積する。その根本をたどるとひとつの問題に行き着く。事故後、放射線被曝規制値が曖昧になり、いまだ明確な基準が科学者から示されないことだ。

 

原子力安全委員会は、事故後、食品衛生法上の暫定規制値として「年間5ミリシーベルト」を緊急時の指標と定めた。安全委には、総理・閣僚に放射能汚染対策の専門的知見を示し、政策の選択肢を助言・勧告する責任がある。原子力の安全が国民の健康に直接影響するから、原子力基本法は安全委に(ふつう大臣にしかない)決定権まで与えている。「国民の健康を守るために必要」と安全委が判断するなら、彼らは職責にかけてそれを「決定し」、政府に助言・勧告しなければならない。予算委員会で班目委員長に質したのは「あなたたち科学者はその責任を果たしているのか?」ということだ。

 

90年、安全委は原発の設計の基になる安全設計審査指針を決めた。この指針では「長期間にわたる全交流動力電源喪失は、送電線の復旧または非常用交流電源設備の修復が期待できるので考慮する必要はない」とされた(8月、当時の委員を参議院行政監視委員会の質疑に招致しようとしたが、委員長は逝去、他の委員の所在もつかめず)。でも今回の地震では、東北電力から福島第一原発に来ている送電線が倒れ、非常用電源も津波で流された。安全設計審査指針は間違っていたわけだ。その結果、多くの人が人生の瀬戸際に立たされている。

 

歴代の委員はこの指針を見直すことができる立場にあったはず。そうせずに今回の事故を招いた責任は、全うな感覚をもつ委員ならば感じるだろう。原子力基本法で規定された安全委の権限は、実はとてつもなく大きい。「安全の確保に関する事項について、企画し、審議し、及び決定」し(原子力基本法5条2項)、さらに総理を通じて関係行政機関への勧告ができるのだから。彼らはこの権限を充分行使しなかった。

 

組織は人で動く。残念ながら、安全委には委員長をはじめ、平時も非常時も職責を自覚し動く人物がいなかった。そうした委員の任命に同意した我々国会も深く反省し、国民の健康と安全に関わる国会同意人事に際しては公聴会を開き、候補者の識見を確認することが欠かせないと思う。

 

総理と細野大臣の答弁によると、法制上委員の更迭はできないそうだ。ならば5人の委員は自ら辞表を出すべきだ。



「ふくいちライブカメラ」公開 ー予算委員会質疑を終えてー

2011年9月30日 (金) 23:00

予算委員会質疑が終わり、今日枝野大臣から連絡。

私が指摘した「ふくいちライブカメラ」の事故時映像を公開する指示を早速東電に行うという。

(指示文書e7b58ce794a3e79c81e585ace69687e69bb8efbc88e6a188efbc89


「ふくいちライブカメラ」は事故前の平時から福島第一原発構内を録画し、映像が公開されていたが、事故後、まず写真に変わり(1時間に1回)、その後パスワードを入力しないと見られない状態に。いまは以前のようにライブ映像に戻っている。

原子力の安全確保は、民主的、透明、公開が原則。

新潟県は、中越沖地震で火災を起こした柏崎刈羽原発の映像公開を求め、それが県の対策につながった。だから、事故時に福島第一原発で何が起きていたのかを分析することが、今回の事故原因究明に欠かせない。そのためにも「ふくいちライブカメラ」の映像公開は重要だ。


(質疑の翌30日、当件についての記事が朝日新聞に掲載されました。

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子供の健康を守るため政府がすべきこと ー予算委員会 質疑を終えてー

2011年9月30日 (金) 20:41

多くの方々の協力をいただき、今回の質疑を終えた。

貴重な要望、助言、示唆をくださった保護者、専門家の皆さんに感謝したい。

メール、電話、Twitterでも大きな反響をいただいた。

 

原発事故以来、様々な専門家と会い、保護者からの陳情を受け、情報を分析整理し、いまなすべきことを国会で提起してきた。9月6日には「横浜の子どもたちを放射能から守る会」より2時間に渡り要望を聞いた。子を思う母親の気持ちはとても切実で、胸に迫るものがあった。

 

この要望の後、専門家とともにこれまでに分析した論点を詰めた。

そして今回政府に質した。

 

質問の最大のポイントは「食品放射能汚染から子供をどう守るか」。

 

事故後、原子力安全委員会は食品衛生法上の暫定規制値として「年間5ミリシーベルト」を緊急時の指標と定めた。でも、日本の法律は国際基準にならい、一般人の被曝を年間1ミリシーベルト以下にするよう求めている(大気・呼吸から 食品は規定なし)。政府がそれを守らなければ「内閣が法律を誠実に執行する」ことを規定する憲法(第73条1号)に違反する。なぜ1ミリシーベルト以下なのか。矢ケ崎教授の説明が示唆に富む。

http://www.youtube.com/watch?v=RI4CbNbDlMU9分から14分までが核心)

 

小宮山厚生労働大臣は、暫定規制値を直ちに見直すよう求める私に、次のように答えた。

 

1)内閣府の食品安全委員会が食品健康影響評価書を作成(現在案をパブコメ中)

2)評価書を踏まえた規制値案を、厚生労働省の薬事食品衛生審議会に諮問→厚生労働大臣に答申

3)同じものを、文部科学省の放射線審議会に諮問→厚生労働大臣に答申

4)答申を受け、厚生労働大臣は食品規制値を設定

5)早急にこのプロセスが進むようにしたい

 

いまは非常時。 食品安全委員会、薬事食品衛生審議会、放射線審議会には、缶詰になってでも議論を急ぎ、科学者の知見を結集し、科学的根拠に基づいた規制値を示してほしい。そして所管大臣は審議会の日程設定まで指導し、結論を求めるべきだ。子供の健康を守るには、そこまでしなければならない。

 

政治家が国民の健康を守る原則に立ち、細部を指示しなければ、官僚は平時のルーティンで課題処理を進めてしまう。1mSvの被曝で体に起きる物理現象を考えれば、官僚の「乾いた論理」をどうしても超えなければならない。



予算委員会 質疑を予定する内容

2011年9月27日 (火) 16:23

参議院予算委員会で質疑に立ちます。NHKが中継。9月29日(木)10:2011:30まで(多少の前後あり)。

 

原発事故以来、参議院行政監視委員会などで繰り返し議論を行い、専門家と協議を行ってきました。その中で、是非とも総理、閣僚に質し、意見を伝えなければならない案件がいくつもありました。

 

今回の予算委員会質疑は約1時間の持ち時間。通常の委員会でこれだけの時間割当をもらい(普通は2030分)、総理はじめ閣僚に質疑できる機会はなかなかありません。満を持して臨む質疑になるでしょう。

以下の内容を考えています。どうぞ中継をご覧下さい。

 

11.9.29  参議院予算委員会 質問内容(プレスリリース)

 

民主党・新緑風会 風間直樹

 

出席要求:担当大臣、政府参考人のほか

原子力安全委員会の全委員、内閣府食品安全委員長

 

 

●放射能汚染について

・ 放射線被曝「年間1ミリシーベルト以下」基準を厳守すべき件について

 

・ 学校給食で放射能汚染されていない食材を使用する体制作りについて

(文部科学大臣)

・ 食品安全委員会は答申成案において明確な基準を示すべきではないか

(内閣府食品安全委員長)

・ すべての食品についてベクレル表示を義務づける等の対応について

 

・ 放射能汚染に関し、政府が掲げるべき大原則について(総理)

 

・ 放射能汚染がれきの焼却について(環境大臣)

 

 

 

●原子力安全委員会について

・ 原子力安全委員会の権限に関する委員長の認識について(原子力安全委員長)

・ 原子力安全委員会の責任について(総理)

 

 

●原子力安全庁(仮称)について

・ 新組織の法制上の位置付け、政治家と行政機関に対する科学者の助言・勧告権限、国会の統制確保について(原発事故担当大臣)

 

・ 「内閣総理大臣の所轄」の下に原子力安全委員会を置き、委員長に政治家を充てる案について(総理)

 

 

●事故情報の開示について

・ 今回の原発事故に関する情報、特にビデオ映像の公表について

 

 

●沿岸に位置する学校の津波避難対策について

・ 小学校に対する聞き取り調査を下に、判明した課題に関して

(文部科学大臣、各担当大臣)

 

 

  • 北関東連続幼女誘拐殺人事件について

・ 群馬、栃木両県警の捜査状況について(警察庁 政府参考人)

・ 事件解決へ向けての決意(総理、国家公安委員長)

 

 

●冤罪事件について

・ 総理の冤罪の問題についての認識と冤罪の原因究明と防止策のための第三者機関を設置するという日弁連の求めについて(総理)

 

・ 冤罪問題に関する総務省の行政監察について(総務大臣)

 

・ 総務省が保有する行政監視機能を行政監視委員会の必要な調査に当たらせることについて(総務大臣)

 

 

 

以上




秋の合宿準備

2011年9月17日 (土) 22:49


岡崎久彦元大使を講師に迎え、毎月開催している「外交」研究会。

定例会ではキッシンジャーの『外交』各章を繙いているが、今月下旬に合宿を開催する。

研究課題は陸奥宗光著『蹇蹇録』 。そこで今日はその準備に時間を費やす。


言うまでもなく『蹇蹇録』は日清戦争について当時の外相・陸奥が記した回顧録だ。

岡崎元大使は「チャーチル、キッシンジャーも凌ぐ世界最高のメモワールと言って良いかもしれないと、私は真剣に思っている」と仰る。正にその文章の美しさ、表現の的確さは随一、また伊藤博文総理との交信、議論の詳細と重要局面における各々の判断・理由が記されている。外交とは何かを余すところなく示した比類のない名著だと思う。


手元にある中公バックス版は昭和59年7月の初版本。私が高校生の時分に購入したものらしい。


日清戦争は1894年7月開戦、翌95年4月講和。外交指導の多忙さから体を病んだ陸奥は6月から大磯で療養、12月『蹇蹇録』脱稿、そして97年8月、54歳で亡くなっている。命を刻んで日本外交の采配にあたり、しかも講和から半年余りで回顧録を記すという偉業には敬服するほかない。


合宿では再度熟読し、実りある議論を行いたいと思う。




コンサート

2011年9月14日 (水) 22:24

夜、辻井伸行とソン・ヨルムのコンサートへ。

昨年のバン・クライバーンコンクールで優勝と2位だった二人の共演だけに期待が高まる。会場も満員。

チケットを見ると韓国大使館が後援している。そこで来場されていた韓国大使にご挨拶。民主党「戦略的日韓関係を築く議員連盟」を通して、大使がこの夏着任されてから親交を深めている。また休憩時間に、公使と秋に予定している訪韓について打ち合わせ。

演奏は、アンコールの「2台のピアノのための組曲 第二番より タランテラ」がとてもよかった。ソン・ヨルムに腕を組まれて舞台に登場する辻井伸行の少し照れた表情が何とも印象に残った。


レセプションと「あんみつ」

2011年9月1日 (木) 22:34

昨日から北海道に講演に行き、17時羽田着。



19時、シンガポール大使館の建国記念日レセプション(帝国ホテル)。

旧知のシンガポール大使、公使にご挨拶し、列席の外務省関係者と懇談。

1月、北京での国際会議でご一緒した大河原良雄元駐米大使に久しぶりにお会いする。

同じ群馬生まれの中曽根元総理より1歳下と仰っていたので、確か91歳。

矍鑠(かくしゃく)とし、スピーチも明確に語られる。

その知力にはいつも敬服する。



さて、自宅に戻ってから夕食を自炊しようと思っていたが

せっかくなのでパーティー料理をつまむことに。

料理を選んでいると和服姿の美女が手招きをする。

何だろうと行ってみると「なだ万」のあんみつ。

へー、「なだ万」にあんみつがあるんだ。



「食事より先にデザートでは」と遠慮する私に、「そう仰らずに」と和服美女。

3回ほど押し問答を繰り返し、「そこまで勧められるなら」と食べてみてびっくり。

美味しい。もの凄く美味しい。

あんみつは有楽町や半蔵門にある「おかめ」の蔵王あんみつが好きだが

「なだ万」のあんみつも甘党の私には堪えられない味だった。

北海道で存分に話したエネルギーを、あんみつで補った一日。


8月3日の質疑 予告編

2011年8月2日 (火) 23:08


3日、午後1時20分頃から、「放射線からいかに被災地住民​・子供を守るか」を原子力安全委員会、文科省、原発事故対策本部​に問う質疑をします。参議院行政監視委員会。大島参議院議員に続​き2番手。こちらから視聴できますのでご覧下さ​い。http://www.webtv.sangiin.go.jp​/webtv/index.php


約30分の持ち時間。テーマはほかに、「足利事件を含む5連続幼​女誘拐殺人事件の真犯人を捜査検挙せよ」(国家公安委員長と議論​)、「検察立て直しには検察庁法改正が必要」(法務大臣と議論)​、「総務省がもつ行政監視機能をもっと行使せよ」(総務大臣と議​論)。



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