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海賊対処法案 質疑終わる

2009年6月18日 (木) 17:47

 NHK中継入りの質疑が終了。質疑者にとって35分という時間はあっという間に過ぎていく。質問の流れをどう組み立てるか、閣僚の答弁に対してどう切り込むか。質疑中も頭の中ではそのシュミレーションを絶えず行っているため、結構緊張するものである。でもその辺はポーカーフェイスのせいか、外見からはあまり分からないらしい。

 用意した質問のうち、時間の制約できなかったものも多数。今回の質疑では海賊対処行動について、政府による国会への報告ではなく、国会の事前承認を求めるべき、との趣旨を最大の軸とした。なぜなら、武装部隊を海外派遣することはすなわち軍隊を使うということに他ならず、ソマリア沖のように日本から12000キロ離れた遠洋に500名近い隊員を派遣するとなれば、部隊に対する行動のチェックが欠かせなくなるからだ。

 

 今日の自衛隊の在り方に馴染む日本人には想像しにくいことだが、武装した部隊が暴走するリスクを政府と国会は常に考慮しなければならないと私は思う。武装部隊の暴走は国民の生命を奪い、民主主義を破壊する(近年では韓国での全斗煥保安部司令官による陸軍クーデターとその後の権力掌握が生々しい実例だ)。そうした事態を防ぐため、民主主義なら当然の実力組織のチェックを、政府は人事(総理が大臣の任命権をもち、総理・国務大臣は文民であること:憲法66条2項)を通して、国会は海外派遣時の事前承認を通して行うのである。つまり自衛隊を海外に派遣する際には国民が部隊派遣の妥当性を理解し、その理由を納得することが欠かせず、国民を代表する国会がその是非を判断して暴走のリスクを抑えなければならないのだ。

 ところが、私はこれまで委員会質疑を聞いていて、この最も重要なポイントである国会関与規定に関し、政府が今回の法案に定めた国会報告と、われわれ民主党が求めた国会事前承認の具体的な違いがいま一つ明瞭になっていないと感じた。そこでその相違を分かりやすく指摘し、総理に翻意を促したいと考えた。だが残念ながら時間切れで十分に議論を尽くせなかった。

 要はその差は、政府が能動的に自衛隊海外派遣に関わる情報を国会に提供するか、しないか、だと私は思う。つまり事前承認の場合は、国会が海外派遣の是非を決定できるため、政府は国会が求める情報を提供できなければ、派遣を許可してもらえない。そこで政府には情報を積極的に公開提供しようという強いインセンティブ(誘因)が働く。(例えば韓国国会は去る3月に国軍のソマリア沖派遣を承認したが、その審議の際には派遣計画、部隊規模、活動内容、予算内訳詳細、武器使用基準、隊員の健康管理と医師同行要件に至るまで、実に細かい情報提供が政府より行われ、活発な議論が交わされている)。一方国会報告のみの場合には、国会には海外派遣の是非を決定する権限が付与されないので、政府が能動的に情報提供をするインセンティブは働かない。

 

 結局、今日の委員会で海賊対処法案は否決されたが、この後衆議院における3分の2条項による再議決を経て、法案は成立する見込みである。それにしても、質疑終了後全国から実に多くの激励の電話、メールを戴き感激した。この場を借りて感謝申し上げたい。やはり多くの方が視聴するNHK中継の効果は大きいのだな、と思った。質疑が終わって国会の外に出た際、外交防衛委員会委員部の方々から声をかけて頂き、リラックスしてようやく肩の力が抜けた。


怒濤の一日

2009年6月17日 (水) 21:39

明日のNHK中継入り委員会質疑を前に、慌ただしい一日となる。

9:00 参議院正面玄関到着

9:05 秘書と委員会質疑資料の打ち合わせ

9:10 民主党国対役員会

9:30 議員総会

9:40 議員運営委員会

10:00 本会議

10:15 本会議終了

10:30〜11:50 委員会質疑の準備

12:00〜13:30 東欧某国大使と昼食

14:00 防衛省レク、法制局レク

15:00 民主党国対に委員会質問要旨を通知、委員会用パネル原稿提出締め切り

16:00〜16:30 政府に質問通告(これまで最大の15人が来室、びっくり)

17:00 同僚議員と質疑の打ち合わせ

18:00 パーティー出席

18:40 先輩議員より激励の電話(どこで知ったんですか?と聞いたら党のHPに載っている、と)

19:00〜21:00 懇親会出席

21:15 帰宅

21:30〜??:?? 深夜まで準備が続く……

 

明日は9時35分から私の質問が始まる。10時09分までの34分間だ。


NHK中継入り質疑が決定

2009年6月10日 (水) 16:10

15時、平田参議院幹事長から電話が入る。

18日の外交防衛委員会で海賊対処法案総括質疑に際し、民主党を代表して質問を行うようご指示を頂く。

総括質疑とは法案の採決前に行う最終かつ集大成となる質疑。海賊対処法案のような「重要広範議案」(数ある法案中、国益上特に重要で十分な審議が必要だと考えられる法案 国会一会期あたり数本しかない)の場合、総括質疑はNHK中継入りで、かつ総理が出席して行われる。こうした質疑は通常、問題に精通したベテラン議員が行うため、新人がご指名を頂くのは大変光栄なこと。ご期待に沿うよう努力することを約束し、受けさせて頂く。

 

 これまでの委員会質疑から法案の課題、問題点は絞られている。当日は自衛隊海外派遣に関わる法律の経緯を全て踏まえながら、意義ある議論を行いたい。


外交会談

2009年6月9日 (火) 22:58

9時半 韓国外交関係者と会談

 

北朝鮮の核保有に関する背景分析と、日本をはじめ関係各国がいかにそれを止めるかについて、示唆に富む以下の見解が披露される。

 

●北朝鮮は政権存続の手段としての核保有を決して諦めない、との見方が韓国ではコンセンサスになっている。

●したがって、経済保証による核放棄要求は困難。

●日米韓が中国を説得し4カ国で北に当たることがベストだが、中国は北朝鮮の核を脅威とは感じておらずこの問題を解決する意思はない。

●中国の唯一の関心事は、北の核保有が日本の核武装につながりはしないか、という点。

●中国は北朝鮮の体制崩壊等急変時に、どこまで北に介入すべきかが関心事。軍事的介入は喫緊の課題ではないが、政治経済分野での介入は容易。したがって、北朝鮮と良好な関係を保つことが中国にとり大事。

 

我が国にとり、北朝鮮による核保有は有史以来最大の危機だと私は考えている。これを阻止するためにいかなる外交方針を取るべきか。様々なことを考えさせられた。

 

 

16時半〜17時半 ノルウェー外務省シニアアドバイザーと党本部で会談。

 

党本部の要請で会談に臨む。ノルウェー外務省と聞いて色白の美人か、と早とちりしたのだが、身長193センチの逞しい男性が登場(写真)。日本を取り巻く安全保障環境と、政権交代した場合の外交方針について詳細な質問を受ける。北朝鮮核実験への対応、海賊対処法案審議の行方、アフガニスタンISAFへの自衛隊派遣、インド洋給油を継続するのか否か、国際協力への支出は政権交代への暁に減らされないのか、等々。通訳抜きでのテンポの早いやり取りは、こちらも即座の反応を求められるだけに外交的儀礼と装飾のない、率直で手応えのあるものになった。実に充実した1時間。「次回東京に来られる時は、飲みながらやりましょう」と再会を約す。


本と速読

2009年6月8日 (月) 23:01

海外出張に出かける際はできるだけその国に関係する本を持参するようにしている。今回韓国に持参したのは『朴正煕と金大中』(文明子著 共同通信社)だった。朴正煕元大統領に関する衝撃的な事実が赤裸々に記される一方で、日本政界に関する驚くべき情報も随所に盛り込まれており、深く考えさせられる内容である。

 

 私は政策も去ることながら政局も好きだ。中学生の時に戸川猪佐武の『小説吉田学校』を読み、政治家の行動様式が織りなすドラマに魅せられて以来そうだ。しかし韓国の政局は、日本のそれ以上にドラマチックのように思う。「週刊新潮」連載の福田和也氏による時評で知った韓国テレビドラマ「第五共和国」(朴正煕大統領暗殺後、全斗煥氏が権力を掌握して行く過程を描いた全20巻のドラマ)を見て以来、特に強くそう感じる。

 

 ところで、次々と知的関心の領域を広げていると、当然の結果として自宅も議員会館自室も本の山となる。だいたい月に15冊程を購入するペースだ。しかし読むペースがこれに追いつかない。どうしたら積ん読にならずに済むだろうかと悩んでいた最中、ある速読法を知り講習を受けてみた。これが意外と効果大で、新書なら1冊20分程度、単行本なら40分程度で読めるようになった。おかげで時間があるときには関連する本を何冊かまとめ読みできるようになり、以前購入した本は次第に片付きつつある。速読法に関心がある方には是非お勧めしたい。「フォトリーディング」という手法だ。


韓国滞在記

2009年6月6日 (土) 13:27

4日18時、金浦空港着。通訳、アテンドの皆さんと共にソウル市内で夕食懇親会。

 

5日 7時半~9時 日本大使館公使による韓国情勢ブリーフィング  10時~11時 韓国与野党国会議員と懇談 11時半~13時 閣僚と昼食懇親会  15時~16時 青瓦台にイミョンバク大統領表敬 17時~18時 朴元ハンナラ党代表と懇談 19時~21時 大学教授(安全保障関係)の皆さんと夕食懇談会  22時~2時 昼間懇談した与野党国会議員と二次会   6日 8時~9時 安全保障専門家との朝食勉強会(前夜のお酒がまだ残っている、、)

 

 青瓦台では鳩山-イミョンバク会談(約40分)の後、一階の大応接室にあるラウンドテーブルで大統領との懇談が行われた。席上鳩山代表から、「ここにいる素晴らしい仲間とともに新しい日本をつくっていきたい」と政権交代にかける決意表明。イミョンバク大統領は極めて上機嫌で、日韓関係、対北朝鮮政策、FTA等の問題について見解を述べられた。たまたま手続きの行き違いで、日本側のカメラマンが不在になるというハプニングがあり、折角の大統領との記念撮影ができない可能性が。セキュリティチェックでカメラは全て取り上げられていて皆顔面蒼白になるが、なぜか最初にチェックなしで中に入った私のポケットにはカメラが。救世主のような顔をして撮影し急場を凌ぐ。

 

 夜、大学教授の皆さんとの懇親会。夕食をつつきながら安全保障の固い話をするのかと思いきや、途中から爆弾酒の飲み比べ開始。一人の教授が焼酎とビールのミックスを次々と作り、それを日本側、韓国側参加者が二人ずつ組になって飲み干していく。酒が強くない私には、楽しくも恐ろしい懇談会だった。多い議員で5~6杯飲んだらしい。


大爆笑

2009年6月4日 (木) 13:46

知人と久しぶりに食事をすることになり、議員会館の女性秘書に指示してウェブ上のスケジュールリストに入力してもらった。知人の名前は許(きょ)さん。男性だ。

 

 ちょうど私の代表質問を傍聴するため上京した地元事務所の女性秘書が、入力した秘書に尋ねた。「風間議員の○日の予定欄に、19時懇親会、許さん、って入っていますけど、秘書から見てそんなに許せない女性と風間さんご飯食べるんですか?」19時懇親会、ゆるさん、と読んでしまったらしい。皆で爆笑。

 

 ちなみに許さんは私よりも若い、なかなかの爽やか系イケメンである。


2日の外交防衛委員会で質疑が決定

2009年5月29日 (金) 20:42

2日(火)の外交防衛委員会で海賊対処法案への質問を行うことになった(13時より:予定)。

 

そもそも27日の本会議代表質問では、15分という持ち時間のため、細部の質問は原稿の紙幅上盛り込むことが叶わなかった。そこで委員会審議での質問を希望したところ、理事からご配慮を頂き早速火曜日に55分間の質問時間を頂くことができた。通常の委員会質問はせいぜい長くても40分。55分あれば相当広く、深い質問ができる。

 

今日、本会議の合間を縫って(参議院での補正予算案採決と、衆参の議決相違による両院協議会開催のため、13時、15時、17時と都合3回本会議が開催された)質問項目を作成した。1日(月)に関係省庁から項目に関して事前レクを受け、その後質問内容を外務、防衛、国交など各省に通告する(役所の担当者は通告を受けると答弁の作成に入る。彼らの帰りが遅くならないように、できるだけ早期の通告を心がけるようにしている)。

 

 われわれ参議院の一つの役割は、衆議院審議結果のチェックである。米国では連邦議会はもちろんのこと、州議会でも上院、下院の二院制が圧倒的。一院の議決を、もう一院が再審議することにより、院の暴走を牽制し権力分立を図る。郵政民営化法案が採決された際、解散があり総選挙で党執行部の強い拘束を受ける衆議院が法案を僅差で可決したのに対し、解散がなく任期が保障される参議院では、審議の結果自民党から多くの「造反者」が出て否決されたのも、二院制本来の意義が発揮された一例だと私は考えている。

 

27日の代表質問に際しては、衆議院における海賊対処法案の審議記録を精査し、法案の問題点、閣僚や政府委員(官僚)の答弁が曖昧な箇所を重点的にチェックした。興味深いのは、議事録を読みながらポイントを確認することも重要だが、それ以上に審議映像を見ることも欠かせないという点だ。閣僚や政府委員が答弁内容に自信がないケースも皆無でないのでが、それが映像に如実に表れていることもあるのだ。今回の海賊対処法は、遠洋で海賊取り締まりという司法警察活動に当たる隊員の活動を、法制面から担保する目的をもっている。であればこそ、法案の条項に解釈の曖昧さは許されない。

 

それにしても、海賊対処法案の所管大臣である金子国交大臣、ここ数日間相当お疲れのご様子である。28日の外交防衛委員会でも法案趣旨説明を読み上げるのがかなり辛そうだったし、今日の本会議でも疲労の色が隠せなかった。参議院での答弁に備え、連日準備に追われていらっしゃるのだろうか。週末十分に休養されて来週の審議には元気に臨まれることを祈りたい。

 

私の質疑では、海上自衛隊派遣に関する国会関与規定を主として取り上げようと思う。法案では国会への報告のみに留めた政府だが、その論理には飛躍と綻びが見られる。委員会質疑ではそこを遠慮なく質したい。防衛大臣ならびに政府委員各位、ご覚悟を。


上越市長選について(1)

2009年5月28日 (木) 11:43

今年10月に予定される地元の上越市長選挙について、現時点での私の考えを記しておきたい。

 

 先週木浦市長が3選不出馬を表明されて以来、候補者の名前が取沙汰されるようになっている。私は99年から03年まで新潟県議会議員を務めたが、当時の市長は宮越馨氏だった。宮越市政の弊害を訴える市民の声は、当時市内に溢れていた。こうした民意を受け止め、01年の市長選挙で先輩県議だった木浦氏を選対幹事長として担ぎ、51000票対28000票という大差で市政転換を実現したことを昨日のことのように思い出す。(当時の様子は新潟日報の連載に詳しい http://www013.upp.so-net.ne.jp/takamou/01sityousen-houdou.htm)

 

 木浦市長にはこの8年間ご苦労様でした、と申し上げたい。特に、宮越氏が市長時代に築いた土地開発公社の莫大な債務(宮越市政の8年間で250億円以上の増加)により、財政運営に手枷をはめられた状態で市政の舵取りをせざるを得なかったことを思うと、その労は想像を超えるものだったろう。当時の平山新潟県知事が「上越市プロパーで土地開発公社債務100億以上の負担があることは、想像を絶する事態だ」と話されていたことを思い出す。

 

 さて本日付け新聞各紙によると、その宮越氏が再々度市長選に臨むという(05年にも再挑戦し落選)。率直に申し上げてお辞めになった方が宮越氏のためだと思う。もちろん、選挙への出馬はご自身の判断だ。しかし出るならばまず、土地開発公社債務をはじめ、市長時代に残した「政策的負債」の説明を明確に市民にしてほしい。それをせずに出馬しても05年時の得票(木浦81000票 対 宮越30000票)すら到底おぼつかないだろう。土地の負債だけでも、本来上越市民が享受すべき施策を200億円相当分以上、実現不可能にしているのだから。

 

 私にとり宮越氏は、私自身の政治家としての生き残りを賭けた、最大の政治闘争の相手だった。県議選に初出馬した28歳から宮越氏に市長選で勝つ34歳までの間、市長として権勢を揮う宮越氏に対峙した私には、毎日が死闘の連続だった。弱冠42歳にしてこう記すのも言葉が過ぎるかもしれないが、当時の私を支え続けてくれた支持者の皆さんはきっと同意して下さるだろう。市長落選後の宮越氏が次々と出る選挙を変え(市長選、県議選、知事選、市長選、そして今回)、その度に敗退し消えていく姿は見るに忍びない。


長かった一日

2009年5月27日 (水) 22:57

代表質問が無事終わった。多くの先輩議員の皆さん、とりわけ福山参議院政審会長、浅尾外交防衛委員会筆頭理事、水岡議院運営委員会理事にお世話になった。感謝申し上げたい。秘書も皆よく頑張ってくれた。また傍聴席には多くの支持者の方々にもお越し頂き、ありがたく思った。準備のドキュメント、質問に立ち感じた事などは改めて記そうと思う。

 

 15時から鳩山-麻生の党首討論。いつもは委員会室で傍聴するのだが、今日はさすがに代表質問の疲れでその気力がなく、議員会館の自室で中継を見る。16時から新潟県副知事、各部長からの要望受付懇談会。17時よりA議員と打ち合わせ。18時半より都内で外交関係識者懇談会。その後B議員と赤坂で食事をしながら、代表選挙の総括をする。


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